良いことばかりではないLINEの新ミッション
Closing the distance
現在LINEはClosing the distanceをミッションとしています。
私たちのミッションは、世界中の人と人、
人と情報・サービスとの距離を縮めることです。
公式サイトではこのようにミッションについて説明していますが、ただ単に人と人の距離を縮めればいいものなのでしょうか?
ある程度の距離感が大事な場合もある
今、中学生や高校生がLINEを使ったいじめなどのトラブルに巻き込まれるケースがとても多いですよね。いろいろと要因はあるのでしょうが、ぼくはお互いの適切な距離感が曖昧になっているからだと思っています。
LINEは繋がった瞬間に人と人との距離を急速に縮めてしまいます。チャットのようにも手軽にトークできますし、既読機能もあるから相手が見たかどうかもすぐに分かる。これは一見いい事づくしのように思えますが、コミュニケーションの取り方をまだ試行錯誤している中学生や高校生にとっては危険なのです。
クラスメイトとLINEでトークをしていて、既読スルーを少ししたせいでいじめの対象となってしまう。こんなことも実際に起きていると思うんです。それはLINEで距離が近くなり過ぎたからではないでしょうか。普通は少し既読スルーされたくらいでどうこうなることなんてありませんよね。しかし、中学生や高校生にとっては近すぎる距離感が当たり前となり、そこから少しでも離れられるとネガティブなイメージを簡単に持ってしまうんです。
大人でもLINEでギクシャクすることがある
こういった記事を見つけました。
B氏から「おまえらどう思う?」とメンバーに対して意見を求めることも増えていき「正直、怖くてしょうがなかった」とAさんは話します。いわゆる既読スルーでやり過ごしていたところ、「Aはこの件についてどう考えているんだ?」あるときLINEグループにB氏から名指しで書き込まれました。
この件についてもAさんは既読スルーにしました。LINEグループの場合は、誰が既読したのかわからないので、気づいていないふりでやり過ごそうとしたのです。ところが、Aさんからの意見が出ないことに業を煮やしたB氏はグループではなく直接AさんのLINEにメッセージを送ってきました。
どう返事をしていいかわからずに悩んでいるAさんにBさんは「Aは今のままの会社でいいのか?」「俺に賛同しろとは言わないが何か意見を書けよ」「おい、既読してるなら返事しろよ」といったメッセージが立て続けに送ってきました。そうこうしているうちに、B氏はグループに「Aはまったく協調性が無い」「何も意見を言わないような人間は俺の部下にいてほしくない」などとAさんを誹謗中傷する書き込みをはじめ、最後はAさんはそのグループから外されてしまいました。
記事から一部引用しました。
このようにぼくたちのような大人でもLINEでのトラブルが起きてしまうのです。
もちろんLINEは便利で必須なツール
なにもLINE自体を否定したい訳ではありません。
自分にとってもLINEは無くてはならないツールですし、デメリットよりもメリットの方が圧倒的に多いと思っています。ですが便利過ぎる分、こういった側面もあるということは知っておく必要があると思うんです。
おわりに
LINE批評みたいになりましたがぼくはLINEが好きです!笑
個人的にトラブルを起こさないためには、個人の心構えが一番大切だと思っています。それはLINEのトークではその人の人となりを50%しか表していないということです。やはりどうしても文章だと意図がうまく伝わらなかったり、誤って伝わったりすると思うんです。なのでトークで「あれ?」と思っても気にしないこと。これがとても大切です。
自分の子供が中学生になったとき、LINEをさせますか?
少し考えてみてもいいかもしれませんね。